今日11月14日は、私にとって生涯忘れることのない日です。
14年前のこの日、最愛の父が突然天に召されました。
その数日前の電話では、いつもと全く変わることのない元気な様子だった父。
その日の朝、大好きな囲碁を仲間と打っている最中に、突然最後の時を迎えたのです。
まわりの人は父が碁石を落としたのかと勘違いするほど、静かな旅立ちだったそうです。
レッスン中に電話が鳴り、私は父の死を知らされました。こみ上げる感情を押し殺し、レッスンを続けたつもりでしたが、私の異変は目の前の学生には明らかだったようです。彼は自宅に帰るとすぐ、「先生に何か大変なことが起こったみたい!」 そうお母さんに伝えたそうです。
後日お母さまから、慰めに満ちたメールが届きました。
数えきれないほどのレッスンを今までしてきましたが、この日のレッスンを忘れることはないでしょう。教えるということが自分にとってただの仕事ではなく、神様に与えられた使命であることを胸に刻むのも、このような時です。どのような季節も、学生たちの存在がいつも私を前に向かわせてくれたのだと思います。
(霜)