アメリカの生活

サンクスギビング

アメリカでは、11月の第4木曜日はサンクスギビングデーという祝日です。

その由来は、アメリカ開拓期に遡ります。イギリスからマサチューセッツ州プリマスに移住したピルグリム・ファーザーズたちが、厳しい冬を越えてはじめての収穫期に、助けてくれた先住民を招いて神に感謝し、共にご馳走をいただきました。今では、たくさんの親族や友人が集い、ターキーやマッシュポテト、パンプキンパイなどが所狭しと並ぶテーブルを囲む特別な日になっています。

ただ、今年のサンクスギビングデーは少し様子が違ったようです。ペンシルベニア州に住む友人は、はじめて夫婦だけでお祝いしたと話していました。オハイオ州に住む友人も、例年は近くの大学に通う留学生たちを自宅に招き賑やかにお祝いしていたけれど、今年はのんびり過ごしたそうです。

アメリカではよくファミリーイベントがあり、そのような場に気楽に友人を招待します。サンクスギビング、クリスマス、ファミリーリユニオン…… 私も何度も参加させていただきました。ホームステイツアー中にも、おじいちゃん、おばあちゃん、おばさん、おじさんとたくさんの親族を紹介されることがよくあります。ツアーに参加した学生たちは、圧倒されつつも、

「自分も、もっと家族とか親戚とちゃと時間過ごそうと思った」

と話していました。

特別に相手をもてなすというよりも、一緒に過ごす時間や会話を心から楽しむ、という感じでしょうか。アメリカ生活の素敵な一面です。大切な人たちが共に集い、喜び合う、そんな季節がまたすぐ訪れることを心から願っています。